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人間・ウィザードのゲーム感想ブログ。いろいろ工事中。

【MTG】赤白セラエンジン【アルケミー】

はじめに

《変幻の戦争エンジン》は『アルケミー:ドミナリア』で登場した、2マナ赤白の機体である。

ドラゴンのような見た目をした、謎の機体である。ドラゴン・エンジンと関係はあるのだろうか。
P/Tは0/4だが、そのまま戦うことはない。搭乗すると、最初に呪文書からドラフトした1枚のクリーチャーのコピーになる。運要素はあるが、2マナで4マナ相当のクリーチャーになれるのが特徴だ。
ちなみに、搭乗してからコピーになるため、搭乗した瞬間は0/4のクリーチャーになっている。

呪文書から出てくるクリーチャーはこの通り。

  • 《セラの天使》
  • 《輝かしい天使》
  • 《鉄飾りの軍司令》
  • 《決闘策の教練者》
  • 《隼使いの達人》
  • 《暁の熾天使
  • 《星冠の雄鹿》
  • 《ベナリアの軍司令》
  • 《セラの模範》
  • 《刃の歴史家》
  • 《蠱惑的な船員》
  • 《マナ形成のヘルカイト》
  • 《月の帳の執政》
  • 《航空船に忍び寄るもの》
  • 《オーガの戦駆り》

ドラフトできるカードによって強弱がかなり変わってくる。最悪3/3の《星冠の雄鹿》で殴る羽目になることも。
《セラの模範》はこの中でもっともアドバンテージを取れる当たりクリーチャー。しかも2マナで出てくるため最強。

《刃の歴史家》や《オーガの戦駆り》がドラフトできた場合、2マナとは思えない爆発力が魅力!
特にアリーナの基礎セットに入っている《オーガの戦駆り》がこんなに強いクリーチャーだとは思わなかった。2マナで戦場に出るため余計に強い。

他には適当なドラゴンになっても強い。《変幻の戦争エンジン》は非常にエキサイティングなカードだ。

『アルケミー:ドミナリア』のパックを何個か開封したところ、この《変幻の戦争エンジン》が2枚ほど出てきた。せっかくなので、これを使った新デッキを試してみた。

デッキリスト

デッキ
4 変幻の戦争エンジン (Y23) 25
4 鏡割りの寓話 (NEO) 141
4 見捨てられた交差路 (Y22) 63
2 勢団の銀行破り (NEO) 255
4 セラの模範 (DMU) 32
3 ラフィーンの密通者 (SNC) 26
4 神憑く相棒 (NEO) 38
4 救出専門家 (SNC) 12
4 蜻蛉の操縦士 (Y22) 1
2 シガルダ教の福音者 (Y22) 9
4 日没の道 (VOW) 266
4 舞台座一家の中庭 (SNC) 249
6 平地 (HBG) 291
3 山 (HBG) 303
2 聖戦士の奇襲兵 (MID) 10
1 粗暴な聖戦士 (MID) 7
1 勇敢な姿勢 (VOW) 42
1 道路脇の聖遺 (NEO) 272
1 皇国の地、永岩城 (NEO) 268
1 反逆のるつぼ、霜剣山 (NEO) 276
1 婚礼の発表 (VOW) 45

サイドボード
2 聖戦士の奇襲兵 (MID) 10
1 未認可霊柩車 (SNC) 246
2 ポータブル・ホール (AFR) 33
2 現実の断片化 (Y22) 4
1 放浪皇 (NEO) 42
2 スレイベンの守護者、サリア (VOW) 38
3 粗暴な聖戦士 (MID) 7
1 獅子の飾緒 (NEO) 26
1 華やいだエルズペス (SNC) 11

どんなデッキ?

赤白のミッドレンジ風デッキで、軽量クリーチャーを《セラの模範》や《救出専門家》で使い回すデッキだ。パイオニアでこのような赤白のデッキがあるという話を聞き、アルケミーでも作れそうだと思って作った。墓地からクリーチャーを何度も使い回せるのが特徴で、ミッドレンジのアドバンテージ勝負で強くなっている。
《変幻の戦争エンジン》はこのデッキのフィニッシャー兼5枚目以降の《セラの模範》になるカードで、ライフを削る意欲が低いこのデッキにマッチしてくれた。
《救出専門家》は機体を救出してくれないが、救出したクリーチャーを搭乗コストに当てることで攻撃できない制限を回避するなど、意外なシナジーも見られた。

他の注目点として、1マナ域として採用した《蜻蛉の操縦士》は、あまり試したことなかったが面白いクリーチャーだ。最初は《スレイベンの検査官》のようなクリーチャーを探した結果、採用したのだが、むしろ《スレイベンの検査官》より強いのでは?と思い始めている。

《蜻蛉の操縦士》は戦場に出たとき、《蜻蛉鎧機》を1枚手札に創出する。《蜻蛉鎧機》はコモンに相応しい性能だが、とにかく手札が1枚増えてくれるので、《鏡割りの寓話》や《ラフィーンの密通者》でルーティングすれば実質1ドローに変わってくれる。手札が増えるためハンデスにも強い。場合によっては、《蜻蛉鎧機》をそのまま戦場に出して、《蜻蛉の操縦士》を3/2の飛行クリーチャーとして扱える。これ自体は1マナなので、ほとんど《秘密を掘り下げる者》である。まとめると、《蜻蛉の操縦士》は実質デルバーor検査官と言えるのでは?どうだろうか?
ついでに言えば《蜻蛉の操縦士》1体で《変幻の戦争エンジン》に搭乗できるため、今回のデッキコンセプトにも合っていた。

戦績

せっかくなので上のデッキリストでランク戦をプレイし、戦績を付けてみた。

ダイアモンドティアで5マッチプレイした結果:

黒赤サクリファイス ○○

白黒サクリファイス ○○

白青コントロール ○×○

黒赤サクリファイス ○○

黒赤緑ミッドレンジ ○○

とまさかの5連勝。

感想

予想外に良いデッキが作れたと思う(ミシックでは通用しない、とかだったら悲しいが)。
戦績を付ける前にもデッキリストを少しづつ変えながらランク戦をしていたが、そのときでも勝率は高く、ポテンシャルの高いデッキだと感じた。
このデッキは《セラの模範》と《鏡割りの寓話》が強く、《変幻の戦争エンジン》以外にもいろんなカードを試せそうだと思った。しかし2マナで爆発力のあるカードはやはり《変幻の戦争エンジン》が一番ではないだろうか?

余談

2マナのクリーチャーで採用している《シガルダ教の福音者》は滅茶苦茶強い。2枚しか入れてないのが悔やまれるレベルに強い。
戦場に出せば、《救出専門家》や《セラの模範》で戻せるクリーチャーを必ず墓地における上にマナがあるだけ《シガルダ教の福音者》が増え、パーマネントをタップする能力も誘発するので、突破力が凄まじい。

さいごに

本記事では《変幻の戦争エンジン》を採用したデッキを試し、意外な好成績を残した。パワー9を出す鳥、《頭目の神官》に隠れてあまり使用する機会がないかもしれないが、面白いカードというのは注目度が低いところにあると私は思っている。みなさんも是非いろんなカードを試してほしい。