はじめに
マジック30周年を祝う時が近づいている。もうすぐラスベガスで30周年を祝うイベント「Magic 30」が開催されるようだ。とは言っても私のマジック歴は2〜3年程度なので、感慨深い訳ではない。しかし、せっかく30周年の節目なので、マジックの歴史について調べ、ついでにクイズにしてみた。
題して、「『Magic 30th Anniversary Edition』!ある?ない?クイズ」!!
なにそれ?
マジック30周年記念セットである『Magic 30th Anniversary Edition』は、マジック最初のカードセットである『リミテッド・エディション』のベータ版をもとにしたセットである。
あまりにも強力なパワー9や、弱すぎる「の色」サイクル、色々と厄介なアンティカードなど、名カードや胡乱なカードまで様々なカードが生まれた『リミテッド・エディション』。それにインスパイアされたセットにどのようなカードが収録されているのかを、このクイズを通して知ることができるのだ。
ルール
挙げられたカードが『Magic 30th Anniversary Edition』に収録されているかどうかを当てる。『Magic 30th Anniversary Edition』の収録カードは基本的に『リミテッド・エディション ベータ版』に準拠している。全10問。
クイズ
第1問
《稲妻》
何度も再録されている、最高の火力呪文として有名なインスタント。
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ある
ブーンズと呼ばれるサイクルの1枚で、『リミテッド・エディション』から存在する。
クリーチャーの質が向上した現在のスタンダードでも再録されておらず、そのカードパワーの高さが伺える。
第2問
《Volcanic Island》
2つの基本土地タイプを持つデュアルランドの中でも、最も価値のある土地。
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ある
アルファ版にはミスで収録されていなかったが、ベータ版には存在する。《黒の防御円》にも同じようなミスがある。
エターナルフォーマットをプレイするならぜひとも4枚揃えたいカードだが、再録禁止ゆえにとても高いカードになってしまっている。
第3問
《血染めの月》
有名な特殊土地対策カード。
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ない
初出は『ザ・ダーク』。土地が基本土地とデュアルランドしかないのに『リミテッド・エディション』に収録されているわけがない。
第4問
《新たな芽吹き》
万能の墓地回収カード。
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ある
『リミテッド・エディション』のカードを生み出す《片目のガース》からも出てくる。
第5問
《マナ吸収》
呪文を打ち消した上でマナ加速も行える、おかしいくらいに強力なカード。
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ない
初出は『レジェンド』。ちなみに、今では《対抗呪文》の強化版のようなカードだが、出た当時はマナ・バーンのルールがあったため、《対抗呪文》の方が良い場面もあったようだ。
第6問
《放蕩魔術師》
青のクリーチャーだが、任意の対象にダメージを飛ばせる珍しいカード。
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ある
通称「ティム」。ダメージと言えば赤の役割だが、黎明期はこういった現在の色の役割に反するようなカードが多かった。
第7問
《赤霊破》
極端に強い色対策カード。《青霊破》という色が対になったカードもある。
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ある
黎明期にはやたら強力な色対策カードがあるように思える。
レガシーなどでよく使われている類似カードに《紅蓮破》《水流破》が存在するが、それは《赤霊破》《青霊破》の調整版で、その初出は『アイスエイジ』。
第8問
《ドラゴン・エンジン》
ミシュラが兄弟戦争で使っていた戦争兵器で、現在のストーリーでは新ファイレクシアの勢力が修復して使っている。
第9問
《Chaos Orb》
カードを物理的にはじくという、ジョークみたいなアーティファクト。
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ある
いわゆる銀枠のカードのような能力だが、『リミテッド・エディション』にはトーナメントリーガルで存在していた。
第10問
《衰弱》
現代から見ると《死の重み》の劣化版である、マイナス修整オーラ。
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ない
初出は『リミテッド・エディション』。同じ『リミテッド・エディション』の黒のオーラである《邪悪なる力》の修整がマイナスになったもの。
『Magic 30th Anniversary Edition』には諸事情で収録されていない。他の収録されないカードはアンティ関連だったり、特定の人に対する差別に捉えられるカードだったりするのだが、このカードが収録されない理由は分からない。海外のコミュニティでは、『リミテッド・エディション』で収録された時のイラストに問題があったのではないか、と言われている。
おわりに
さて、あなたは何問正解できただろうか。下に解答の早見表を用意しておいた。
解答表
- 《稲妻》ある
- 《Volcanic Island》ある
- 《血染めの月》ない
- 《新たな芽吹き》ある
- 《マナ吸収》ない
- 《放蕩魔術師》ある
- 《赤霊破》ある
- 《ドラゴン・エンジン》ない
- 《Chaos Orb》ある
- 《衰弱》ない
最後の問題は引っ掛け問題っぽくて意地悪だったかもしれない。全問正解できたあなたはマジック博士だ。
このクイズを楽しんでくれただろうか。振り返って見ると、『リミテッド・エディション』には今では考えられないほど色の役割が歪んだカードや、強い色対策カードなど、黎明期ならではの味のあるカードが多かった。
本記事はここまでとなる。ついに始まるマジック30周年を楽しもう。
マジック30周年記念のお祝いがいよいよ開幕|読み物|マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト