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【MTG】『兄弟戦争』で鏡割りの寓話を探す【レビュー】

はじめに

すべてのカードセットレビューは、後で見直すためにある。11月18日発売(デジタルでは11月15日発売)の新セット『兄弟戦争』の全カードが公開された。

magic.wizards.com

 

鏡を割れ

2021年発売の『神河:輝ける世界』というセットには、発売前には見向きもされていなかった《鏡割りの寓話》というカードがある。

本記事では『兄弟戦争』のカードを、MTGアリーナ目線で強そうなカードや気になったカードを一部抜粋しながら、未来の《鏡割りの寓話》を探す。予想を外したら笑ってほしい。

 

《軍備放棄》

自分のコントロールしている平地の数だけ強くなるクリーチャー除去。
マナ・コストやライフゲインは《剣を鋤に》を意識したようなデザインである。平地が多ければ多いほど対象に取れるクリーチャーの範囲が広くなるので、白単デッキを作るきっかけになりそう。

 

第三の道のロラン》

ETBで《解呪》を行うクリーチャー。
ついに出た《再利用の賢者》の白版である。それと比べると伝説になって能力も盛り盛りになった。スタンダードではエンチャントやアーティファクトが置き物として置かれることが多いので、活躍は間違いなし。ただ普通に強いので、あまり注目されていない気がする。

 

《魂の仕切り》

マローのヒントとして出ていた、「世界王者のクリーチャーの能力を模した」インスタント。
ヒントはおそらく、《精鋭呪文縛り》のことを指しているのだろう。効果も追放したカードを2マナ重くして唱えることを許している。しかし、《精鋭呪文縛り》は対戦相手の手札を追放していたのに対して、こちらは土地でないパーマネント(自分のもOK)を追放している。全然違うカードな気がする。
追放したパーマネントは再キャストを許すが、トークンはただで追放できる。使われるならアグロ系のデッキか。

 

他の白のカード

《自律型組立工》

ブリンクしたい試作クリーチャーNo.1。軽さは正義。

 

《鋼の熾天使

ブリンクしたい試作クリーチャーNo.2。そのまま使ってもまあ良い。

 

《古参兵の魔力刃》

何度目かの《骨断ちの矛槍》の劣化版。性能が低すぎる。

 

《徴兵士官》

露骨に兵士デッキを強化してくれる1/2/1クリーチャー。

 

《時間の旅人、テフェリー》

ドローするたびに忠誠度が大きくなる新テフェリー。
テフェリーとしては珍しくトークン生成能力を持っている。能力の組合せが《蜘蛛の女王、ロルス》と似ている。こちらはあちらに比べて防御力に欠けるが、トークンのサイズが成長するため攻撃力は高い。《策謀の予見者、ラフィーン》のような大量にドローできるカードと組み合わせれば隙がない。しかし、トークンは飛行を止められないため攻められやすく、有利なときにしか強くないのはマイナス。

 

《ウルザの命令》

「命令」の名の通り、4つのモードから2つを選ぶインスタント。パワーのマイナス修整、パワーストーントークン1つ生成、クリーチャー・トークン1体生成、占術1後1ドローの4つのモードを持つ。(ちなみに本記事で唯一取り上げた命令カード。)
パワー修整のモードがあるおかげか、インスタントなのが嬉しい。生成されるクリーチャー・トークンは《ウルザの物語》から出るトークンと同じで、アーティファクトシナジーを持つ。クリーチャー・トークン生成とドローのモードを使うと《サメ台風》のような使用感になる(ただしタップインなのでコンバット・トリックにはならない)。パワーストーン生成のモードも、他に有力なパワーストーン生成カードがなかったら重宝しそう。世間での評価は低いが、個人的に気に入ったカード。インスタントであることにすべてを賭けて強いと予想する。

 

《高波エンジン》

戦場に出てから追加でマナを払うことで強化されるクリーチャー。
最初は防衛を持っていて攻撃できないが、1マナ払えば防衛を失って、ブロックされない能力まで得る。さらにマナを払えばサイズアップとドローが可能であり、マナフラッドの心強い味方である。1マナ払わないと攻撃すらできないのはテンポが悪いが、それを除けばかなり強い見た目をしている。アーティファクト・クリーチャーなので、黒の除去に《喉首狙い》が増えてきたときに強くなる。

 

他の青のカード

《情報収集》

諜報を行う新カード!と思ったら再録だった。青単系に採用する可能性はある。

 

《錨の鍛錬》

3マナでアーティファクトを最大5枚ドローできるソーサリー。土地までアーティファクトにできるヒストリックだと強力。

 

《熟練の魔術師、ハーキル》

特殊なドローを行うクリーチャー。カード・タイプをバラバラに唱えれば手札に加わる枚数が増えるが、カード・タイプをバラけさせるとめくれる可能性も下がる気がする(計算はしてません)。カード・タイプを絞った方が案外いいかも。

 

《多元宇宙と共に》

《未来予知》に自分の各ターン1回だけ踏み倒しがついた。8マナゆえの豪快なエンチャントだが、アーティファクトではないので、パワーストーンからは唱えられない。スタンダードでは《修復と充電》から出すなどなんとかして踏み倒したい。

 

《厳しい授業》

2ドローと1ディスカードとパワーストーン1つ生成するインスタント。パワーストーンを生み出すカードの中ではかなり使いやすい。

 

《秘儀の代理者》

ETBで墓地のインスタントかソーサリー1枚をタダで唱える試作クリーチャー。適当なドロー呪文やバウンス呪文を撃てばそれなりの活躍はしてくれる。素で唱えたときは《ウルザの命令》でも踏み倒そう。一応、パワー修整と組み合わせるとより高いマナ総量のカードも唱えられる。またアリーナだと関係ないが、マナ・コストが無い待機呪文でも唱えられる。

 

《肉体装置技師、アシュノッド》

供犠台でおなじみのアシュノッドがカード化。
他のクリーチャーを生け贄に捧げることでパワーストーンを生成する能力と、5マナで3/3のゾンビ・トークンを生成する能力を持ち、1マナにしては多機能である。軽いマナ・コストでパワーストーンを生み出せるのは良い。接死を持つので、壁としても無視できない性能を誇る。伝説であることが気がかりだが、サクリファイスデッキの基軸として活躍しそう。同セットに収録している《かじりつく害獣》をサクってもいい。また、《大スライム、スローグルク》デッキとの相性も良い。

 

《敵意ある交渉》

変則的なドロー呪文。手札に加えるカードを、「あなたが分けて、相手が選ぶ」。
選ばせる部分を除けば、《野望の代償》のインスタント版である。(ちなみに、《野望の代償》はレビュー時点でのアルケミーで使える。)《野望の代償》とは違い、3枚ドローが3枚の束を選ばせるようになっているが、殿堂表彰者のFrank Karstenによれば、このカードは(ドローのところだけ見ると)通常の3枚ドローより弱いという。

最適な戦略はどうなるだろうか。2つの束の強さが同じ場合は単純で、対戦相手の苦悩に関係なく素直な3ドローとして機能する。2つの束が「強い方」と「弱い方」の2つである場合は、2つの束の強さが対戦相手の「手札に加えさせていい」基準を超えているかどうかで場合分けする必要がある。
例として、2つの束が基準を下回っていたら強い方を表向きにし、片方だけ基準を下回っていたら弱い方を表向きにし、両方が基準を上回っていたら弱い方を表向きにする戦略が取ろう。この戦略を取り、対戦相手がこの戦略を知っているなら、片方だけ基準を下回っている束が来た場合、あえて強い方を表向きにすることで、「両方が基準を上回っている」ようにみせかけることができる。と考えるとこの戦略は最適な戦略とは言えない。
長々と書いたが、最適な戦略はゲーム理論が詳しい人に任せよう。そもそも、選ばれなかった束は墓地に送られる点で3ドローよりは強くなることがある。
ゲーム理論的な側面が面白いカードである。

 

《苦難の影》

効率良いパンプアップ能力を持つシェイド。
2/2/2と標準的なサイズながら、わずか1マナで+1/+1修整を付与できる。2ターン目に出して次のターンに最大5/5になることも可能。不特定マナを要求するのでパワーストーンとも相性が良い。さらに、《太古の番人、ネマタ》のような常在型能力で対戦相手の墓地戦略を妨害できる。ハイスペックなクリーチャーであり、黒が支配しているスタンダードで居場所を見つけられそう。

 

その他の黒カード

《ヨーグモスの法務官、ギックス》

残虐なことでおなじみのギックス。《トレストの密偵長、エドリック》のようなドロー能力を持つ。ダメージを与えればドローでき、除去されなければ絶望的な手札差をつけることができる。先攻で強い系クリーチャー。

 

《鋼と油の夢》

アーティファクトかクリーチャーを1枚ハンデスしつつ、墓地からアーティファクトかクリーチャー1枚を追放する。《しつこい負け犬》を負けさせるちょうどいいカード。

 

《ギックスのくぐつ師》

自分の2枚目のドローのたびに2点ドレインするクリーチャー。死亡したときに3マナ以下のクリーチャーをリアニメイトできる。《黙示録、シェオルドレッド》と4マナで被っているが、除去に耐性があるのは良い点。場合によっては使われるかも。

 

《喉首狙い》

アーティファクトでないクリーチャーを破壊する2マナインスタント。《冥府の掌握》と違ってライフロスがないが対象に制限がある。このカードのおかげでアーティファクト・クリーチャーの価値が上がる。

 

《やり場のない悔恨》

5マナのクリーチャーかプレインズウォーカー除去だが、自分の墓地のクリーチャーの数だけコストが軽減される。そこまでして軽く撃つ意味があるのか、と言われそうだが、意外と構築でも見そう。

 

《ファイレクシアの肉体喰らい》

3つの能力を持つ試作クリーチャー。シンプルで強力だが、ライフを払う護法は脆い。今の黒の枠を奪うかどうかは分からないが、アーティファクトなので《喉首狙い》次第では使われるだろう。

 

《人体改造機の供犠台》

クリーチャー生け贄で無色3マナを生み出せる置き物。クリーチャーを要求するので、アーティファクトのランプ戦略には使いづらいか。出たマナは《勢団の銀行破り》にでも使おう。

 

《巨大焦がし大口》

3/4/3とサイズに優れたクリーチャー。
トランプルと回復封じ能力を持ち、赤らしく前のめりなデザイン。赤で3/4/3というスタッツは、《砕骨の巨人》を思わせる(厳密に言えば、デメリットが無い訳ではない)。構築でもワンチャンありそう。

 

《有角の石探し》

生きている間だけパワーストーンを1つ置いてくれるクリーチャー。
ETBで生成したパワーストーンを、戦場から離れたときに生け贄に捧げてしまう。微妙に使いづらいが、2マナでトークンを生んでくれるのは《税血の収穫者》を見ても便利。このトカゲが死ぬ前に、パワーストーンは有効活用しよう。

 

《抹消する稲妻》

よくありそうな2マナ4点火力。対象は墓地に行くかわりに追放される。
《溶岩コイル》と《轟く叱責》が合体したようなカードで、それらの上位互換といって差し支えない。《炎恵みの稲妻》や《祭典壊し》のように、火力呪文がプレインズウォーカーを対象に取れるようになるという近年のトレンドを汲んでいる。
とはいえそれだけのカードで、今の《黙示録、シェオルドレッド》環境だと物足りないかも。《溶鉄の衝撃》(アリーナオリジナルカード)クラスの火力がほしい。

 

他の赤のカード

《苦々しい再会》

打ち消されたときのリスクが無くなった《苦しめる声》。《奇怪な具現》とのコンボにも。

 

《兄弟仲の終焉》

3点全体火力モードはもちろん、アーティファクト破壊モードも強力。だがシンプルすぎてあまり言うことがない。

 

《ロノムの発掘家、フェルドン》

偽《義賊》。本人にちくちく1点与えると衝動的ドローができる。

 

《機械化戦》

赤かアーティファクトの火力を1点多くするエンチャント。火力呪文や《本能を穢すもの》を強化したら楽しくなる。

 

《採掘の神童、ミシュラ》

アンコモンのミシュラ。能力が総じて第3章のない《鏡割りの寓話》のように見える。

 

《僧院の速槍》

待望の赤アグロを牽引するクリーチャーが再録。活躍に期待。

 

《薮打ち》

土地サーチと格闘のモードを持つソーサリー。
緑の定番の色の役割を1マナでまとめたカード。とりあえず腐ることの少ない呪文としてメインに入れることができる。また、最近のスタンダードは両面カードの土地がローテーションで落ちた関係上、土地事故が多いように思われるので、こういった土地関係のカードはありがたい。地味に強いカード。

 

《ガイアの眼、グウェナ》

好きな色の2マナを出すマナ・クリーチャー。
マナ総量3ではあるが、3ターン目にこれを出せば、4ターン目に6マナのクリーチャーを出すことができる。シンプルにマナジャンプとして使っても強い。さらに、パワー5以上のクリーチャーを唱えたときにはおまけがついてくる。何より注目なのが、能力で自身をアンタップするため、無限コンボで悪用されることが期待される。現在、《アーチリッチ、アサーラック》とのコンボが話題である(アリーナだとクリック数が大変そう)。

 

《生歯の子ワーム》

アーティファクト上陸でサイズアップするワーム。
1ターンに1回とはいえ、1マナでどんどんサイズアップするのは無視できない。さらに、金属術と同じ条件で接死もつく。地味なライフ回復も良い。それに、スタンダードでは意外とアーティファクトを横並べして嬉しいカードが無かったため(筆者調べ)、アーティファクトシナジーを考えて採用されることが多そう。

 

その他の緑のカード

アルゴス日和見主義者》

ETBでパワーストーンを生成する、シンプルで良いクリーチャー。

 

《強情なベイロス》

ハンデス咎めるビースト(再録)。《墓地の侵入者》にも強い。

 

《撃ち落とし》

リミテッド用とはいえ、同じセットに《解呪》があるのを見るとやや見劣りする。

 

多色

《マク・ファワを手懐ける者、ミシュラ》

レアのミシュラ。
一見すると重くて使いづらそうに見えるが、自身の能力で強力な護法を持つ上に、自分のパーマネントすべてに同じ護法をつけてくれる。全体除去でもされない限り、盤面を圧倒的に強化してくれる。さらに、墓地のアーティファクトを蘇生させる能力もアドバンテージを稼いでくれて至れり尽くせり。ただ、対戦相手がパーマネントをばら撒くようなデッキだと護法が微妙になるので注意。

 

《金線使い、サヒーリ》

新サヒーリ。
4マナかつ[+1]でドロー、[-2]でトークン生成は《不笑のソリン》と同じ。定着すればアドバンテージを稼ぐのは容易で、アーティファクトシナジーも狙える。[-4]はすぐには勝たない能力だが、他のプレインズウォーカーのいわゆる奥義とは違って起動できる可能性が高いのは良いデザイン。活躍してほしい。

 

第三の道の偶像破壊者》

クリーチャーでない呪文を唱えるとアーティファクト・クリーチャーを出すクリーチャー。
青赤になって強化された《若き紅蓮術士》とも言える性能をしている。そのため、インスタントやソーサリーと相性が良いように見えるが、出てくるクリーチャーはアーティファクトで、しかもアーティファクト呪文を唱えても能力が誘発するため、見た目以上にアーティファクトとのシナジーが強い。絶対にいずこかのフォーマットで活躍する性能をしている(流石にこの予想は外れないはず)。

 

他の多色のカード

《忠実な護衛、ハジャール》

優秀なサイズと優秀な起動型能力を持つ伝説のクリーチャー。《バード・クラス》とも合わせられる。

 

《先兵の飛行士、ハービン》

これまた優秀なサイズの伝説のクリーチャー。2/3/2飛行でメリット能力持ちは強い。

 
《カイラ・ビン・クルーグ女王》

4マナとタップ起動で手札入れ替えと踏み倒しを行う、ウルザの妻で女王。赤白という色は微妙だが、面白い能力なので活躍してほしい。

 

《空漁師の蜘蛛》

ETB能力でクリーチャーを生け贄に捧げると土地でないパーマネントを1つ破壊してくれる蜘蛛。《古き神々への拘束》を思い起こさせる色とマナ・コストである。死亡時にさりげなくライフ回復も行えるのが嬉しい。目立たないが、覚えておくと良さそうなカード。

 

《ヨーティアの造反者》

アーティファクトの横並べと最も相性の良い緑白のクリーチャー。

 

アーティファクト

《ウルザの空戦艇、リベレーター号》

すっげぇキモいデザイン独創的なデザインの飛行機械。
無色やアーティファクトの呪文を瞬速で唱えさせてくれる常在型能力と、サイズアップを行う誘発型能力を持つ。
『兄弟戦争』だけでも大量のアーティファクトがあるので、色々な組み合わせが考えられる。クリーチャーを唱えてコンバット・トリックを行ったり、《秘儀の代理者》で打ち消しを唱えたり。これ自体も瞬速なので隙がない。ちなみに、誘発型能力で+1/+1カウンターを置くことができるが、無色やアーティファクトの呪文でなくても能力は誘発する。

 

《ファイレクシアへの門》

派手な9マナアーティファクト
ETBで3体のクリーチャーを除去しつつ、自分は自分のアップキープごとにリアニメイトを行える。しかも、リアニメイトできるのは対戦相手の墓地からも良いので、除去したクリーチャーを戦場に戻せる。ここまでやったらさすがに強いはず。パワーストーンによるマナ加速の終着点として使ってもいいし、何らかの方法で踏み倒して出してもよい。

 

《石の脳》

指定した名前のカードを追放するアーティファクト。《石なる知識》は関係ない。
《漂流自我》のアーティファクト版と言えるカード。違いは土地も追放できる点で、基本土地も追放できるが、最大4枚しか追放できないので注意。
とにかく特定のキーカードに頼ったデッキに強いカードで、しかも無色なのでどのデッキにも入る。環境にあるだけでコンボデッキの存在を牽制するだろう。エクスプローラーでは《大いなる創造者、カーン》との相性も良い。
《食肉鉤虐殺事件》のように、さりげなく伝説のカードである。

 

他のアーティファクトのカード

《飛空士の翼》

ほぼ《鴉の翼》で、《帆凧》の同型再版ではないか。なぜ増やした。

 

《街並みの地ならし屋》

8マナの巨大クリーチャー。派手な能力持ちだが発売前段階だと地味。

 

土地・合体

《ミシュラの鋳造所》

いわゆるミシュラランドで、名前もまさにミシュラ。
単色アグロ復権の鍵になると期待されている土地で、今のところスタンダードでは競合相手が存在しないので絶対に使われる。性能はかつての禁止カード《不詳の安息地》ほどではないが、小回りが効く点が良い。

 

《ガイアの声、ティタニア》、《自然の聖域、アルゴス》、《ガイアの具現、ティタニア》

ティタニアの合体カード群。
《ガイアの声、ティタニア》は、3/3/4到達という中々のスペック。土地を墓地に送ればライフ回復するため、《大スライム、スローグルク》と相性が良い。伝説である点も良い。
《自然の聖域、アルゴス》は土地としての性能は低いが、熊トークンを生成する起動型能力を持つ。単色ゆえに多色デッキにはやや入れづらい。ただ、土地なので4枚入れてもデッキが重くなりづらいのは良い。
《ガイアの具現、ティタニア》は、合体条件が簡単で、大体6/6以上のサイズは保証する。ひとたび合体すれば、ウルザやミシュラほどではないがゲームを決定づける強さを持つ。
総じて、合体カードの中では最も有望株ではないだろうか。

 

他の土地・合体カード

《解体爆破場》

《廃墟の地》が多人数戦でおかしな挙動をしていたので、それを正すために作られたような土地。

 

《ギックスに拾われし者、ミシュラ》、《ファイレクシアのドラゴン・エンジン》、《ファイレクシアに下りし者、ミシュラ》

ミシュラの合体カード群。順当に行けば5ターン目で合体できるが、両方ともクリーチャーなので中々成就しづらいかも。合体したら当然強い。

 

《護国卿、ウルザ》、《マイトストーンとウィークストーン》、《プレインズウォーカー、ウルザ》

ウルザの合体カード群。それぞれが単体で使っても良い性能であり、合体後のプレインズウォーカーも相応の強さ。これらを使うデッキでは《護国卿、ウルザ》が的になりそうなので、ウルザを護ることが肝心。

 

おわりに

全カードから気になったカードや強そうなカードや気になったカードを取り上げてみたところ、白・青・黒が強く、赤・緑が微妙に感じた。特に黒が強く見えたので(黒だけ書きたいカードが多くて、意図的に少なくしていた)、スタンダードの黒の時代は終わらないかもしれない。

そして、『兄弟戦争』の《鏡割りの寓話》として、私は《ウルザの命令》を推す(たぶん外しそう)。下環境まで含めると、《秘儀の代理者》も穴場のカードだと思っている。

以上、皆さんも是非発売前に強いカードを予想して「私は最初から強いと思ってた」と自慢しよう。